62歳からの楽しい起業

ロビームにまつわる研究内容や所感を日々記録します。

指定管理開始

2006年4月、明治スポーツプラザは指定管理事業を開始しました。M&Aした旧東京ガススポーツが横須賀の「すこやかん」を運営していたこともあり、公共ビジネスのノウハウが明治スポーツプラザに移転したことが大きなきっかけです。ついでに川崎市「幸スポーツセンター」「石川記念体育館」高槻市高槻市民プール」横浜市「ふれーゆ」の提案型入札に勝利しました。「すこやかん」は既存運営先で問題はありませんでした。大問題は「高槻市民プール」でした。自主事業の利益を当てにした受託見積もりでした。高槻市は、あくまでも都度料金のみで自主事業を認めない方針でした。既存の受託料金より1億円以上のダンピングしましたので勝つには勝ちましたが利益の目処がたたないのです。高槻市は決定直前に「本当に大丈夫か?その価格でやれるのか?辞退するなら了解する」旨の連絡が甲元さんにあったそうです。既存業者にそのままやらせたい事情が見え隠れしていました。直接的には当時の寺田さんが市の状況をミスリードした結果です。山﨑氏も若干関与していたように記憶しています。もちろん全ての責任は私にありますが。交渉決裂で途方に暮れました。年間5千万円の赤字になることは必定でした。そこで当時の明治製菓の工場長にお願いして副市長に面談を求め、自主事業の許可をお願いしました。うまくいきませんでした。その結果、初年度は経費を削りに削った運営で市民からも悪評をいただきました。しかし全体でみると他の四施設が赤字を補填することになりましたので指定管理運営自体は失敗ではありませんでした。幸スポーツセンターは神奈川大学の大竹教授に提案書を書いてもらいました。これも当初の売上歩率の契約を破棄していただき一時払いにしていただきました。儲かるのがわかってからの苦肉の策でした。それも高槻の失敗の影響です。苦難の道がはじまりました。

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