1994年のある日、当時の新事業開発部、森下部長に呼ばれ、「フィットネスクラブ事業に興味は無いか？君にやってもらおうと思うのだが…」との話がありました。言下に断りました。「私はスポーツは苦手です」説得が続き、ついに森下さんは「命令」を口にしました。「わかりました」と言うしかありませんでした。
当時の統括、井出専務に「ちょっと、ちょっと」と手招きされました。衆人環視のもとで、明治スポーツプラザの話になりました。「フィットネスクラブ、やりたくないんだって？ 運動が嫌いだからとか。でもね、銀座でも酒の飲めないママが成功している、君は運動が嫌いなら上手くやれるのではないの、営業経験もあるんだから集客だけでもお願いしたい」と笑いながら説得されました。今度は観念しました。やれるだけやってみよう、それしかない…
