62歳からの楽しい起業

ロビームにまつわる研究内容や所感を日々記録します。

フィットネスとコロナ

米国のスポーツジムチェーン「24アワー・フィットネス」が連邦破産法第11条の適用を申請(日本の民事再生)したのには本当に驚きました。

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先日、フィットネス業界の人とコロナの話をしました。概ね、総合型フィットネスクラブは売上高3割減で、軒並み赤字転落だそうです。固定費が高い収支構造ですから3割減れば赤字は必至です。
さらに幽霊会員が辞めて利用率は上昇中だそうです。これまで幽霊会員の会費で成り立っていたビジネスモデルが崩れかかっています。何度使っても月会費は同額という、これまでのモデルでは、利用率が30%を超えると混雑で新規会員募集が難しくなります。三密防止で、スタジオやランニングマシンでの利用吸収が難しくなっています。(収容キャパ減発生)
その対応として、各社、コスト削減と補助金獲得に走っているそうです。家賃減額の要請、外注の内部化、雇用削減などで経費圧縮を徹底的にすすめています。正社員の多い企業では雇用調整助成金をフル活用しているそうです。
岡目八目で眺めてみると、今後、市場規模の縮小、企業再編(買収と倒産)、イノベーションが予想できます。特に資金の少ない独立企業体は正念場を迎えることになるでしょう。この時期に経営していない私は、個人的には幸運だったかもしれません。(申し訳ありません)
都度料金制への一部移行が必要かも知れません。マニア系のジム、スイミング、予約制のジム・スタジオは比較的強いようです。転換に時間と資金が必要ですが、そこにシフトするのも一方法です。ネット指導はマネタイズが難しく、成功者が少人数の可能性が高いと思います。介護予防運動に走るのは需要が底堅いので、よいかもしれません。指定管理者になって、しのぐというのも一方法です。
問題は資金繰りです。企業の究極の目的は「存続」です。この難局で経営者の実力が大いに試されます。社長、がんばれ!