62歳からの楽しい起業

ロビームにまつわる研究内容や所感を日々記録します。

人知らずして慍みず

 ビジネスの第一線で活躍していた頃、周りに人が集まり、私の話をたくさんの人が聞いてくれました。すくなくとも聞いているように見えました。こうして、老人になり、社会の身分を失うと、集まる人も少なくなります。覚悟はしていましたが、お金の臭いがなくなれば当然のことです。当初は、見返してやろうと思っていましたが、今は「人知らずして慍みず」の境地に到達しました。今、全力でやることに価値があるのであって、成果にはそれほど興味が湧かなくなりました。若い頃の仕事には満足しています。これ以上何を望むのかという心境です。ひとつの好事さえあれば永劫回帰すると信じています。
 経済的に余裕はありませんが、好きな本を好きなだけ読んで、ときおり人が訪ねて来る、これ以上の幸福はないと感じる毎日です。原文を備忘しておきます。

 

 

学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)有(あ)り遠方より来(きた)る、亦た楽しからずや。人知らずして慍(うら)みず、亦た君子ならずや。〕