62歳からの楽しい起業

ロビームにまつわる研究内容や所感を日々記録します。

マリンスパあたみ


 2008年4月「マリンスパあたみ」の指定管理者になりました。 開業式には、斉藤市長をはじめ、金メダリスト岩崎恭子さん、明治製菓の役員、河野さんに、ご挨拶をいただきました。テレビやなどに地元紙にも大きく取り上げられました。

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 寺田次郎さんの紹介で山崎隆司さんを紹介いただき、明治スポーツプラザも本格的に指定管理者ビジネスを拡張する陣容を整えました。その中で、現地の財団が運営していた温浴施設「マリンスパあたみ」の案件が持ち込まれました。

 組成は、明治スポーツプラザが代表企業、施設管理がNTTファシリティーズ、広告宣伝が日本行政研究所、レストラン運営が丸和運輸の関連社でした。丸和の和佐見社長とは何度か食事をしましたが、苦労人で傑物でした。

 前年の8月に獲得できたときは大喜びでした。年が明けて組成企業同士で金額のすり合わせをして驚きました。NTTが固定で多くの費用をとることになっており、リスク(売上が予定以下の場合)が明治スポーツプラザに掛かるような契約でした。経営者として不明を恥じなければならない事態でした。山崎さんを詰問しましたが埒があかず、結局、予算時点で年間1億円の損害を被る案件となりました。痛恨の結果でした。熱海市の斉藤市長に直談判しましたが、「プロポーザル資料通りにやってくれ」とのことでした。それは当然です。さらにレストラン経営の丸和運輸の関連社は、儲からないので1年で撤退しました。日本行政研究所もいつの間にかフェードアウトしました。踏んだり蹴ったりの結果でした。見積もりの間違いですが、全ての責任は私にあります。

 途中で投げ出せば、以後、他の市での合否にかかわることを勘案し、涙を飲んで損害を受け入れました。当時の施設長、横田さんの懸命の努力により、6年間の運営で予定より少ない損害金額でおさまりました。しかし、会社全体としては大きな打撃を被りました。痛恨の大失敗でした。損害規模は、千葉の買収失敗、新潟事業所の赤字運営に次ぐものでした。途中、東日本大震災でNTTに管理料をまけて貰ったり、マスターズスイミング大会を開催して儲けたりしましたが、焼け石に水でした。この年以降の指定管理の見積は全て自分で行いました。深く反省した結果です。

 「高槻市民プール」さらに「川崎市王禅寺プール」も苦労案件です。気分が滅入ります。経営者として恥じ入るばかりです。